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コラム

Savoring・Nostalgiaの科学:新しい働き方のヒントを探る(セミナーレポート)

コラム

ビジネスリサーチラボは、2024年7月にセミナー「SavoringNostargiaの科学:新しい働き方のヒントを探る」を開催しました。

日々の仕事に充実感を感じていますか。素晴らしい経験を味わい、振り返ることが、私たちの職業人生を豊かにします。

本セミナーでは、「セイバリング」と「ノスタルジア」という概念を軸に、仕事への新しいアプローチを紹介します。

セイバリングとは、良い出来事が起きたときにそれを十分に味わうことです。この行動が持つ効果について、研究結果をもとにお伝えします。

一方で、ノスタルジアは過去を振り返る行為です。かつてはネガティブなものと考えられていましたが、最近の研究では、未来へのエネルギーを生み出す効果があることが分かってきました。

仕事を楽しみ、その経験を積み重ね、そして振り返る。新しい働き方のヒントを得られるセミナーになります。

※本レポートはセミナーの内容を基に編集・再構成したものです。

はじめに

私たちの仕事は、日々の体験の積み重ねです。その中には、大きな達成感や小さな喜びなど、さまざまな感情が含まれています。しかし、これらを十分に味わい、その価値を理解しているでしょうか。

今回は、「セイバリング」と「ノスタルジア」という二つの考え方を紹介し、その重要性と効果について考えます。セイバリングとノスタルジアを通じて、より豊かで意味のある職業生活を送る方法を探っていきましょう。

セイバリングの重要性と効果

私たちの職業生活には、多くの体験があります。大きなプロジェクトを完了したときの達成感、同僚との楽しいランチタイム、職場での何気ない会話など。

しかし、これらの体験は一時的にポジティブ感情をもたらすだけで終わってしまうことが多いものです。このような体験を意識的に味わい、その喜びをしっかりと感じるのが「セイバリング」です。

セイバリングは、充実した職業生活を送るために重要です。その理由の一つは、セイバリングがストレスを軽減する効果があるからです。特に、他者からの評価に関連するストレスを和らげることが分かっています。

ある研究において、短いプレゼンテーションを行う実験が行われました[1]。参加者が今この瞬間を楽しむように指示されると、よりポジティブな感情でプレゼンテーションに臨めることがわかりました。

この結果は、セイバリングが評価場面でのストレスを軽減し、パフォーマンスの向上にもつながる可能性を示唆しています。現代の職場環境では、評価にさらされていると感じる人が多く、そのストレスは心身の健康に悪影響を及ぼします。セイバリングは、そうしたネガティブな影響を軽減するのです。

セイバリングの効果は一時的なものではありません。楽しい場面を描いた画像を見てセイバリングを行うと、ポジティブな感情が高まることが確認されました。興味深いことに、20分後に同じ画像を再び見ると、セイバリングを行わなくてもポジティブな感情が高まりました[2]

これは、セイバリングによって生み出された感情が持続し、思い出が長く強く良い影響をもたらすことを示しています。この持続効果は、職場での日常的な体験にも適用できます。例えば、チームで困難な課題を克服したときの喜びを十分に味わうことで、その後の仕事に対するモチベーションが長く続く可能性があります。

さらに、研究によると、ポジティブな感情を高めるようなセイバリングを行うと、3ヶ月後に日常の小さな喜びや些細な幸せ(アップリフト)の頻度が増加することが明らかになりました[3]

この効果には二つの要因が考えられます。一つは、セイバリングによって周囲との関係が良くなり、良い出来事が起きやすくなる点です。例えば、同僚との良い交流をセイバリングすることで、関係性が深まり、より多くの良い体験につながる可能性があります。

もう一つは、以前は見逃していたアップリフトにも気付けるようになる点です。日々の仕事の中で、小さな進歩や成功を意識的に見つけ出し、味わうことで、以前は当たり前だと思っていたことにも喜びを感じられるようになるかもしれません。

職場におけるセイバリングの効果も注目に値します。研究では、良い仕事体験をセイバリングすることで、その体験の意味や価値を深く考えるようになり、結果として幸福感が高まることが実証されました[4]

また、良い体験を周囲と共有することも幸福感を高める効果があります。チームでの成功体験を共有し、互いに称賛し合うことで、個人の満足感だけでなく、チームの結束力も高まるかもしれません。

セイバリングの実践方法と注意点

セイバリングは、意識次第で誰でも実践できる技術です。具体的には、喜びや幸せを言動で表現する、今この瞬間の体験に意識を向ける、良い体験を周囲と共有するなどの方法があります[5]。実際、これらのセイバリングの実践がポジティブ感情と生活満足度の向上をもたらすことが明らかになっています。

まずは小さな喜びから始めて、身近な範囲で試してみることをお勧めします。例えば、朝のコーヒーの香りを楽しむ、窓から見える景色の美しさに気づく、同僚からの感謝の言葉を心に留めるなど、日常の中にある小さな喜びを意識的に味わうことから始められます。

しかし、なかなか難しいと感じる人もいるでしょう。そのような場合、自然の中を散歩することが効果的です。自然環境でのウォーキングがセイバリングを高めることが実証されています[6]

自然の体験に没頭することで、心地よい感情をより強く感じられるようになります。自然の景色、色、匂いなどへの感覚が鋭くなり、生物フィリア(人間が本来持っている自然とつながりたいという欲求)が満たされるのです。

職場でこの知見を活かすには、例えば昼休みに近くの公園を散歩したり、オフィスに植物を置いたりすることが考えられます。

SNSの活用もセイバリングの一つの方法となり得ます。楽しい出来事とそのときの感情をSNSに投稿することで、セイバリングとなり、ポジティブな感情が増すことが分かっています[7]

例えば、社内のチャットツールなどを使って、良い体験を共有することで、セイバリングの効果を得られる可能性があります。チームの成功や個人の達成を共有するチャンネルを作ったり、週に一度「良かったこと共有会」のようなミーティングを設けたりするのも一案です。

しかし、セイバリングを実践する際には注意すべき点もあります。お金のことを考えるとセイバリングが阻害されることが分かっています[8]

実験では、お金の写真を見せるだけで、チョコレートを食べる時間が短くなり、喜びのレベルも低くなることが示されました。お金を連想すると、日常の良い体験を味わいにくくなるのです。

例えば、給与や報酬に関する話題が出た直後は、良い体験を十分に味わいにくくなる可能性があります。そのため、セイバリングを意識的に行う際は、金銭的な要素から一時的に意識を離すことが効果的でしょう。チームの成功を祝う際にも、金銭的な報酬よりも、達成したことの意義や学びに焦点を当てることが考えられます。

セイバリングは働く人々の幸福感を向上させる有効な方法であると言えます。日々の小さな喜びを意識的に味わい、その体験を周囲と共有することで、職場生活がより豊かになる可能性があります。

今日から、職場での小さな喜びや達成感を意識的に味わい、その喜びを周囲と共有することから始めてみてはいかがでしょうか。朝のミーティングで、前日の良かったことを一つずつ共有する時間を設けたり、週の終わりに今週の成果を振り返る時間を作ったりするのも良いでしょう。

ノスタルジアの定義と歴史的変遷

職業生活に限らず人生においては様々な体験をしますが、その中でも特に良い体験は、時間が経つにつれて心に刻まれ、思い出となっていきます。

このような良い体験を懐かしく思い返すことを「ノスタルジア」と言います。ノスタルジアという言葉は帰郷と痛みを組み合わせた造語で、もともとは故郷を離れた人が感じる強い郷愁を表すために使われていました。

ノスタルジアの評価は歴史的に見ても必ずしも肯定的ではありませんでした[9]。特に20世紀中盤ごろまでは、ノスタルジアは精神的に不健康な状態を示すものとして捉えられることが多かったのです。

これは、過去にとらわれすぎることで現在や未来への適応が阻害されるのではないか、という懸念があったためです。ところが近年、ノスタルジアの有効性が実証され始め、その評価が変わってきています。

ノスタルジアで思い浮かべる良い体験は、多岐にわたります。最も一般的なのは、家族や友人、恋人など親しい人々との思い出でしょう。誕生日や休暇などの特別な出来事や、夕焼けや湖などの美しい光景も、ノスタルジアの対象になることがあります。

これらの思い出の中では、自分が主人公となり、大切な人々に囲まれているという構図が典型的です。

しかし、ノスタルジアの対象は私生活に限ったものではありません。仕事の場面でも、良い思い出はあるものです。初めて大きなプロジェクトを任された時の緊張と達成感、同僚と協力して難題を乗り越えた時の喜び、上司から認められた時の誇らしさなど、職場でも心に残る体験は少なくありません。これらの体験も、時間が経つにつれてノスタルジアの対象となり得ます。

ノスタルジアがもたらすもの

ノスタルジアは単なる過去の回顧ではなく、現在の幸福感や健康感を高める効果があることが明らかになっています[10]。ノスタルジア傾向の高い人ほど、自分の人生を意味あるものと感じる傾向があります。

この効果には主に二つの理由があると考えられています。一つ目は、過去を思い返すことで自分が一貫した存在であると感じ、自信が湧くためです。

自分の歴史を振り返ることで、現在の自分がどのように形成されてきたかを理解し、自己の連続性を感じることができます。これは自己肯定感の向上につながります。

二つ目の理由は、社会的つながりを感じ、孤独感が和らぐためです。ノスタルジアの対象となる思い出の多くには、他者との関わりが含まれています。

これらの思い出を振り返ることで、人とのつながりの大切さを再認識し、現在の人間関係にも良い影響を与える可能性があります。

さらに、ノスタルジアが未来に向けた原動力になるという点は興味深いところです。ノスタルジアを感じた人は、目標達成のモチベーションや新しいことへの興味が高まることが示されています[11]

一見すると、過去を懐かしむノスタルジアは後ろ向きな感情のように思えるかもしれません。しかし実際は、過去の良い体験を思い出すことで、将来への希望や意欲が喚起されるのです。

ノスタルジアには、他者への思いやりや支援行動を促進する効果もあります。実験では、ノスタルジアを感じた人は、落とした鉛筆を拾うなどの小さな親切行動が増えたり、慈善団体への寄付額が増えたりすることが確認されています。

これは、ノスタルジアによって他者とのつながりを想起することで、利他的な行動が増えるためだと考えられています。

また、ノスタルジアには自尊心を守る効果もあります。ノスタルジアがネガティブ・フィードバックの影響を和らげることが示されています[12]

実験において、課題に対するネガティブ・フィードバックの後でノスタルジアを促すと、そのマイナスの影響が緩和されました。ノスタルジアは自尊心の低下を防ぐ心理的資源として機能するのです。

さらに、ノスタルジアには組織や職場における効果も報告されています。具体的には、ノスタルジアは離職を抑制する効果があります[13]

特に組織の中での良い体験を思い出すと、仕事の意味を感じ、離職したい気持ちが減少するのです。この効果は、情緒的に疲弊している社員において特に顕著に現れることも分かっています。

ノスタルジアの取り入れ方

ノスタルジアを活用するために、企業の中で意識的に良い思い出を振り返る習慣を取り入れることができます。いくつかの方法を紹介しましょう。

  • 思い出の振り返り:定期的に、プロジェクトの成功やチームの成果を振り返りましょう。過去の成功体験や達成感を共有することで、チーム全体のモチベーションが向上します。社員同士のつながりも深まります。
  • 思い出の品:企業イベントやプロジェクトの写真やビデオをアーカイブし、振り返る機会を設けます。例えば、年次総会や社内ニュースレターで思い出を共有することができます。
  • 思い出の場所を訪れる:過去に重要なプロジェクトを行った場所や成功を収めた会場を訪れることができます。過去の成果を実感し、チームの結束力が高まります。
  • 思い出を共有する:社内のコミュニケーションツールを活用し、社員が過去の良い思い出を共有できる場を設けます。例えば、社内SNSで社員のエピソードを紹介することができます。

ノスタルジアの実践は、過去への逃避ではなく、過去の体験を現在と未来のリソースとして活用するプロセスです。意識的にノスタルジアを取り入れることで、社員の精神的健康を維持し、職場全体のモチベーションを高めることができます。

体験を味わい、思い返す

仕事をしていると、プロジェクトの成功や同僚との楽しい会話など、良い出来事が自然と起こります。これらの出来事を一時的なものとして見過ごさず、意識して楽しむことが大切です。これが「セイバリング」です。

セイバリングにはいくつかの方法があります。例えば、喜びを言葉や行動で表現したり、今この瞬間に集中したり、良い出来事を周りの人と共有することです。自然の中を散歩したり、SNSで体験をシェアするのも良い方法です。

セイバリングを習慣にすると、日常のささやかな喜び(アップリフト)にも気づきやすくなります。周りの人との関係も良くなり、さらに良い出来事が起こりやすい環境が整います。

時間が経つと、これらの良い出来事は思い出として心に残ります。そして、過去の良い出来事を思い出すこと、つまり「ノスタルジア」が生まれます。仕事での良い思い出などを懐かしく振り返ることができます。

ノスタルジアは単に過去を振り返るだけでなく、今の幸福感を高め、人生の意味を感じさせ、未来への力となります。また、新しい目標や興味を生み出し、さらに良い出来事を招くきっかけにもなります。

このように、良い出来事をセイバリングで楽しみ、それが思い出となってノスタルジアを生み、さらに新しい良い出来事へとつながる好循環が生まれます。この過程を意識して実践することで、仕事生活の質を向上させ、より充実した日々を過ごせるでしょう。

豊かに働くということは、単に仕事をこなすだけでなく、日々の業務や職場環境から意味と喜びを見出し、それを意識して楽しみ、積み重ねていくことです。さらに、過去の良い仕事の体験を懐かしく振り返り、そこから力を得て、新しい喜びや意味を生み出し続けることでもあります。

Q&A

Q:セイバリングと創造性向上の関係はありますか?

セイバリングと創造性の向上には理論的に関係があると考えられます。セイバリングでは、楽しい経験をしっかりと味わい、ポジティブな感情を引き出します。このポジティブな感情は、創造性と密接に関連していることが多くの研究で明らかになっています。

ポジティブな感情は、人の視野を広げる効果があります。この効果は「拡張仮説」として知られています。セイバリングでポジティブな感情を高めることで、創造性も高められる可能性があるのです。

Q:ノスタルジアを従業員の定着に活用する際に、お客様との良い思い出でも効果がありますか。

お客様との良い思い出も従業員の定着に効果があるでしょう。会社での経験には、社内の関わりだけでなく、お客様との関わりも含まれます。お客様との良い思い出も、会社での生活の一部であり、組織ノスタルジアの対象となり得ます。

例えば、お客様から感謝された経験を思い出すことで、「この会社でもう少し頑張ってみよう」という気持ちになることがあります。かつては、飲み会などでこうした話が出たかもしれませんが、今ではそうした機会が減っています。そのため、組織ノスタルジアを促進する新たな機会を作ることが求められています。

Q:セイバリングやノスタルジアの実践が難しい職場環境(ストレスや忙しさが多い環境など)では、どんなアプローチが効果的ですか。

ストレスが多く忙しい環境でも、効果的なアプローチはあります。まず、小さなことから始めてみましょう。例えば、1日の終わりに少しの時間を使って、その日良かったことを振り返るだけでも良いでしょう。また、定例会議の最初に1人が1-2分間、最近あった良いことを話す時間を作るのも一つの方法です。

時間の使い方を工夫するというのもありです。休憩時間を利用して自然を感じる時間を作り、セイバリングを促すことができます。既存の活動に取り入れることで、新たな負担を感じずに続けやすくなります。

QSNSで体験や思い出を共有することで、周囲に悪影響が出る心配はないですか。例えば、自慢だと思われて嫌われたり、比較して自己肯定感が下がったりすることはないでしょうか。

SNSでの体験や思い出の共有には、確かに注意が必要です。ソーシャルメディアの研究では、ポジティブな影響を受ける人もいれば、ネガティブな影響を受ける人もいることがわかっています。

例えば、楽しい体験を共有すると、他の人から自慢だと思われる可能性があります。また、他人の楽しい体験を見て、自分の生活と比較し、自己肯定感が下がる人もいるかもしれません。共有する相手との関係によっては、共有された内容が必ずしも歓迎されないこともあります。

Q:セイバリングやノスタルジアの実践をやりすぎることでデメリットはありますか。バランスを保つにはどうすればいいですか。

セイバリングやノスタルジアを過度に実践することでデメリットが生じることがあります。例えば、セイバリングに集中しすぎると、目の前のことにばかり気を取られ、将来の計画を立てるのが疎かになるかもしれません。一方で、ノスタルジアに浸りすぎると、過去に執着してしまい、現在の課題に向き合うのが難しくなる恐れがあります。

こうしたデメリットを避けてバランスを保つために、まず、セイバーリングやノスタルジアで高まったポジティブな気持ちを、今の仕事や将来の目標に向けてうまく活用することが重要です。

Q:セイバリングやノスタルジアの実践を妨げる要因には何がありますか。それをどうやって克服できますか。

セイバリングやノスタルジアの実践を妨げる要因はあります。例えば、時間が足りないという問題が挙げられます。忙しさのため、実践する時間がないと感じる人は多いでしょう。これを克服するには、短時間でできる簡単な実践を選んだり、日常の中に組み込んだり工夫が効果的です。

また、習慣化の難しさも妨げとなります。一度始めても続けるのが難しいと感じる人もいるでしょう。これには、既存のルーティンに組み込む方法が対策になり得ます。朝のコーヒーを飲みながら、昨日の良かったことを思い出すといった日常の習慣と結びつけることで、続けやすくなります。

即時的な効果が見えにくいことも、実践を妨げる要因です。効果がすぐに感じられないため、モチベーションが下がってしまうことがあります。これを克服するには、小さな変化を意識的に探すことが大切です。実践後の気持ちの変化を観察し、記録することで、少しずつでも効果を実感できるようになります。

脚注

[1] Klibert, J. J., Sturz, B. R., LeLeux-LaBarge, K., Hatton, A., Smalley, K. B., and Warren, J. C. (2022). Savoring interventions increase positive emotions after a social-evaluative hassle. Frontiers in Psychology, 13, 791040.

[2] Wilson, K. A., and MacNamara, A. (2021). Savor the moment: Willful increase in positive emotion and the persistence of this effect across time. Psychophysiology, 58(3), e13754.

[3] Jose, P. E., Bryant, F. B., and Macaskill, E. (2021). Savor now and also reap the rewards later: Amplifying savoring predicts greater uplift frequency over time. The Journal of Positive Psychology, 16(6), 738-748.

[4] Ilies, R., Bono, J. E., and Bakker, A. B. (2024). Crafting well-being: Employees can enhance their own well-being by savoring, reflecting upon, and capitalizing on positive work experiences. Annual Review of Organizational Psychology and Organizational Behavior, 11(1), 63-91.

[5] Quoidbach, J., Berry, E. V., Hansenne, M., and Mikolajczak, M. (2010). Positive emotion regulation and well-being: Comparing the impact of eight savoring and dampening strategies. Personality and Individual Differences, 49(5), 368-373.

[6] Sato, I., Jose, P. E., and Conner, T. S. (2017). Savoring mediates the effect of nature on positive affect. International Journal of Wellbeing, 8(1), 18-33.

[7] Yu, S. C., Sheldon, K. M., Lan, W. P., and Chen, J. H. (2020). Using social network sites to boost savoring: Positive effects on positive emotions. International Journal of Environmental Research and Public Health, 17(17), 6407.

[8] Quoidbach, J., Dunn, E. W., Petrides, K. V., and Mikolajczak, M. (2010). Money giveth, money taketh away: The dual effect of wealth on happiness. Psychological Science, 21(6), 759-763.

[9] Sedikides, C., Wildschut, T., Arndt, J., and Routledge, C. (2008). Nostalgia: Past, present, and future. Current Directions in Psychological Science, 17(5), 304-307.

[10] Sedikides, C., and Wildschut, T. (2018). Finding meaning in nostalgia. Review of General Psychology, 22(1), 48-61.

[11] Sedikides, C., and Wildschut, T. (2016). Past forward: Nostalgia as a motivational force. Trends in Cognitive Sciences, 20(5), 319-321.

[12] Vess, M., Arndt, J., Routledge, C., Sedikides, C., and Wildschut, T. (2012). Nostalgia as a resource for the self. Self and Identity, 11(3), 273-284.

[13] Leunissen, J. M., Sedikides, C., Wildschut, T., and Cohen, T. R. (2018). Organizational nostalgia lowers turnover intentions by increasing work meaning: The moderating role of burnout. Journal of Occupational Health Psychology, 23(1), 44-57.


登壇者

伊達 洋駆 株式会社ビジネスリサーチラボ 代表取締役
神戸大学大学院経営学研究科 博士前期課程修了。修士(経営学)。2009年にLLPビジネスリサーチラボ、2011年に株式会社ビジネスリサーチラボを創業。以降、組織・人事領域を中心に、民間企業を対象にした調査・コンサルティング事業を展開。研究知と実践知の両方を活用した「アカデミックリサーチ」をコンセプトに、組織サーベイや人事データ分析のサービスを提供している。著書に『60分でわかる!心理的安全性 超入門』(技術評論社)や『現場でよくある課題への処方箋 人と組織の行動科学』(すばる舎)、『越境学習入門 組織を強くする「冒険人材」の育て方』(共著;日本能率協会マネジメントセンター)などがある。2022年に「日本の人事部 HRアワード2022」書籍部門 最優秀賞を受賞。東京大学大学院情報学環 特任研究員を兼務。

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